【まき編vol.5】保育士を目指す新人デリヘル嬢

■デリヘル嬢到着

(コンコンコン、、)

「あ、ハイ、、」

ひとが来ることはわかっていたのにノックの音にドキッとしてしまった。宅配を受け取るようにドアを半開きにすると男性スタッフが1人立ってる。

店「本日はご利用ありがとうございます」
俺「あ、ハイ、、」
店「それでは女の子の入室前に注意事項のご説明をさせて頂きます」

初めての客に対する決まり事らしい。逆に言えば、2回目以降はスタッフの同行なしでいきなり女の子が来るってことか。

ま、内容はだいたいいつも聞いてる事で、デリヘルならではの変わった事はない。

店「・・以上ですが、よろしければ、コチラにサインをお願いします」
俺「あ、ハイ、、」(カキカキ
店「それではこのあと女の子が来ますので、お待ちください」
俺「あ、ハイ、、」

会話は全て「あ、ハイ、、」で終了し、ドアを一端閉めてまたひとりで待つ。女の子が一緒に来るものだと思っていたのにちょっと肩透かしを喰らってしまった。

(コンコン、、)

「あ、ハイ、、」

今度こそ女の子で間違いない。さっきより無警戒にドアを広く開けてお出迎え。

(お、けっこうカワイイ、、!)

まきちゃん21歳、156cm、82cmのBカップ、ウエスト57cm、ヒップ80cm。
低くて小さい鼻、小さい口で全体的にも小顔の小動物系。目は猫のようにキラッとしてる。落ち着いた茶髪のショートカットがメチャクチャよく似合ってる。

嬢「おまたせしてゴメンね~」(汗
俺「イヤイヤ、全然」

(何この感じ、スゲー好き、、)

まるで約束に遅れてきた親友みたいに無警戒でズカズカ入ってくる。おまけに店舗と違い、何が入ってるのかわからない大きな荷物を持っていて私服姿なのがプライベート感があってイイ。

俺「あ、どうぞどうぞ」(スリッパ
嬢「失礼しまーす」

(ん?、いつもと立場が逆じゃね、、!?)

今まで全然気にしなかった。

ほんのちょっと前に入ったばかりだけど、この部屋はオレが主人のホームスタジアム。いつも店舗というアウェイで試合をしてるからめちゃくちゃ新鮮に感じる。

(オレがホストでまきちゃんがゲスト、、?)

俺「じゃあ荷物置いて」
嬢「ここでいい?」

(何このパターン笑)

女の子がオレに荷物を置く場所を確認するなんて、まるで自分の家の感覚。

許可をもらう立場と許可する立場の違い?偉そうにする気はさらさらないけど、ナゾの優越感というか支配感がある。
この感覚を味わうだけでもデリヘルってアリだな、、

■初心者どうし

とりあえず荷物を置き上着をハンガーに掛けると、旧友に合うようにお互い大きく腕を広げてハグをする。身長差のせいで首が90度に折れ曲がったキスがたまらない。

(そういやこのあとどうすりゃいいんだろ、、?)

ハグしたままフカフカのベッドに倒れ込み、素直に言ってみた。

俺「オレ、デリヘルって初めてなんだよね、、」
嬢「えー!そうなのー!?」

俺「うん。まきちゃんは長いの?」
嬢「4回目!笑」

俺「え、マジで!?」
嬢「うん、4人目のお客さん笑」

俺「そうなんだ、それじゃお互いよくわかんないね笑」
嬢「だね笑」

俺「まきちゃん、もしかして学生?」
嬢「うん。今度卒業して保育士になるの」

確かに似合ってる。優しそうだし活発だし、理想の保育士になりそう。自分に子供ができたらまきちゃんに面倒見てもらいたいくらい。

(それにしても、デリヘルあがりの保育士って、、)

いや、いいと思う。むしろ夢が広がる気がするわ。

保育園に通ってた頃、昼寝の時間にセンセイのパンツを覗き見して、隣に寝てる友達とニヤニヤしてた記憶が強烈に残ってる自分としてはたまらない。

あの頃はセックスの存在さえ知らず”ウンコ”や”チンコ”で無限に笑ってたクソガキだったのに、こっそりマンコにも興味あったんだな。人間の本能ってスゲえ、、

■流れがわからない

嬢「お湯入れてくるね」
俺「あ、うん」

デリヘルだとバスタブにお湯溜めるのが普通なの?「ヘルス=シャワー」の認識だったわ。この子だけかもしれないけど、どうなんだろ?

ま、店舗にバスタブが無いだけで、ホテルなら狭いとはいえバスタブあるんだからそりゃ使うか。

入室したらバスタブにお湯が溜まってるソープとは違って今から溜めるんだから、時間かかるハズ。

(で、この間どうすりゃいいんだ、、?)

今入れ始めたお湯がバスタブに溜まるには5分10分はかかる。

(待ってる間にちょっと遊ぶか、、)

店舗のルーティンに慣れ過ぎてしまった自分にはこの自由な感じがすごく楽しい。

まきちゃんはバスルームから小走りで戻ってくると布団の中にもぐりこみ、頭までかぶって勝手にかくれんぼを始めた。

「アタシどこにいるでしょう?笑」

修学旅行のノリというか、保育士が幼児と遊ぶノリというか、ふざけてる姿がかわいい。

(いい保育士になりそう、、笑)

ジョボジョボとお湯が溜まる音だけが響く部屋で、カワイイ女の子と布団の中でイチャイチャしてるだけで心が満たされる気がする。

ふたり寝転びながら、虫が脱皮するように器用に服を脱ぎ、下着姿になった。サイズが少し大きめのブラが浮いてるのは、男心をくすぐるトラップ。これに引っかからないヤツはいない。

後ろ向きでハグをしながらブラの隙間に手を差し込んで胸の感触を確かめる。

(あー、70分ずっとこれでもいい、、)