【さら編vol.2】これが想像通りの風俗嬢

■ビギナーズラック?

ギャル系のりあちゃんは優しいボールばかり投げてくれたおかげで、俺は全部打ち返すことができた。改めてりあちゃんのコミュ力の凄さを感じる。それにくらべさらちゃんは必要最低限の単語をポツリポツリと口にするだけ。それはないよね?洗体を終え、湯船に入る。期待していたイチャイチャ感はない。まるで知らない人と混浴してるみたいだ。いや、確かに知らない人なんだけどさ。

期待のマットプレイは「60分では時間が短いからやらない」と断られた。マジか、、こういうケースもあるんだな。どうしよう。

経験のない自分は、ベッドでどうすりゃいいのか一切考えてなかった。ここでもプランBはない。ベッドに移動後、とりあえずひと通りAVのマネごとをしてみる。反応が無いのでなーんにも楽しくはない。会話もはずまないので精神的な癒しもない。まあそれでも一応、体の癒しはある。若くてカワイイ女の子の肌はやっぱり最高。体温を感じられるだけで気持いい。


■空気に耐えられない

終始気まずい雰囲気の中、ささっとコトを終える。逆に、プライベートなら絶対に仲良くなれないタイプのさらちゃんみたいな子でも、お金さえ払えばこんなことしてくれるのか。そう考えると金の力って改めてスゴいと思う。

たった60分なのにメチャクチャ時間が余ってしまった。絶対マットできたじゃん、、淀んだ空気に耐えられず帰り仕度を始めると

「まだ時間あるよ。お風呂入ってないでしょ。」

と引きとめられた。確かにまだ体を洗い流していなかったけど、そんなことどうでもいいくらい早く帰りたかった。

さらちゃんもこの空気嫌でしょ?俺がさっさと帰った方がお互いのためじゃない?なぜ引きとめようとする?不思議でしょうがなかったけど、もしかしたら時間前に客が帰るのは店からの評価に影響するのかもしれない。

気に入った子なら時間ギリギリまで一緒にいたいものだし、なんなら延長する客もいるだろうし。それが15分も早く帰るなんて、何かあったに違いない、そう思われるのだろう。気まづい時間を強要され、まるで仕事帰りに苦手な人と電車で一緒になってしまったみたいな空気感。

これまでの3人が大当たり過ぎて油断していた。あれはビギナーズラックだったのかも。そもそも、自分が想像していた風俗嬢のイメージはまさにこれ。この、陰どころではなく闇のある感じが風俗に対する怖さの一つだった。

この子と楽しく過ごせる客っているのだろうか?相手のせいなのか、自分のせいなのか、それすらもわからない。とにかく、自分のコミュ力のなさに改めてヘコんだ日だった。