【ありさ編vol.4】ソープ嬢との初対面(困惑

■女の子との対面
待合室の扉が開き、店員が迎えに来た。
「お待たせしましたぁ!それではご案内いたしまぁす!」
誘導された先にはエレベーターがあり、中ではワンピースを着た女の子が膝まづいてお出迎えしていた。
「それではごゆっくりどぅぞぉ!」
テンション高めの店員に見送られ、エレベーターの中で女の子と対面した。緊張しすぎて直視できず、周辺視野で雰囲気を捉える。
「あっ、、はじめまして、、よろしく。」(いい匂いがする・・)
「よろしく笑」
この挨拶でいいのかどうかよくわからない。エレベーターの中でありさちゃんが手を握ってくれた。それも恋人繋ぎ。何年振りだろう?エレベーターを降り、部屋に案内されてベッドに座る。
「何か飲む?水とお茶とスポーツドリンクあるよ?」
「俺、こういう店初めてなんだよね、、」(答えてない)
そう言いながら初めてありさちゃんの顔を正面から観た。
(は?めっちゃカワイイんだけど、、こんな子がソープやってんの??)
これが率直な印象だった。
目はクリクリで、鼻は小さめ、歯並びもいい。やわらかい輪郭でショートカットの小顔の美形。髪質もキレイ。何より自然な笑顔。俺の職場にいたら一番人気間違いない。
失礼ながら、勝手な先入観で風俗嬢にカワイイ子がいるなんて全く思ってなかった。いや、思ってなかったというより、期待はしつつもどんな子が出てきてもがっかりしないように、無意識に予防線を張っていたのかもしれない。どうせいい子はいないと。
ただ、よくよく考えてみると売れるAV嬢は美人でスタイルいいし、キャバ嬢もそう。風俗嬢が同じでも何の不思議もない。というかむしろ当然。
(で、、今からこの子とエッチするの、、?)
自分で指名しておきながらあまりのかわいさにまだ疑ってしまう。
「大丈夫。全部任せて笑」
ありさちゃんが手にしていたチケットに時間が書いてある。
【~11時35分】(あっ、やっぱそうだよな。)
10時25分から70分ってことか。さすがにいくらなんでも待ち時間が含まれるなんて事はないよな。
ビビり過ぎ。