【れあ編vol.1】マッサージヘルスって何だ??

■ヘルスのコンセプトはいろいろ

前回でほんの少し、ヘルスの楽しさを理解した気がする。
ソープでのマットプレイを添乗員付きの”パック旅行”だとすれば、ヘルスは自分で行き先を決める”個人旅行”みたいなもの。
もちろん、ソープでも楽しみ方はいろいろあるのだろうけど、初心者の自分にとっては今のところそんな理解。
経験値が上がればもっと違う見方ができるのかな。

カスタマイズ可能な風俗だけあって、ヘルスはとにかくいろんなコンセプトの店がある。
今回気になったのは、

“マッサージヘルス”

オレのあさ〜い知識では、マッサージ店とヘルス店は全く別のジャンル。
マッサージ店は女の子が服を着たまま、客の全身をマッサージをしたあと、”オマケ”の手コキでフィニッシュ。心身ともにスッキリする、こんな印象。

じゃ、”マッサージヘルス”はマッサージ店のサービスから始まり、気分を盛り上げて最後は裸の女の子とヘルスプレイを楽しむってこと?

なるほど。

「マッサージしてもらいたいけどフィニッシュは手コキじゃヤダ」

というワガママな客を対象にした、ニッチなニーズに合わせたコンセプトか。スシもお肉も食べたいと駄々をこねる子供みたいなオトナがターゲット。

その気持ち、よーくわかる。

■マッサージの心構え

肩こり腰痛、足の疲れとも無縁で、人生で一度も普通のマッサージや整体を受けたことがない。コレは神様に感謝。そんなオレがマッサージ店って、ちょっとひっかかる。

どこも悪くないくせに、

嬢「どこをマッサージしますかぁ?」
俺「いや~、最近腰がちょっと痛くって。デスクワークのせいかな?」

みたいな演技した方がいいの?オトナ版のお医者さんごっこ。
この店の客が全員肩凝りとか腰痛持ちなワケないし、オレと似たようなウソツキばかりが来る店なのかもしれない。

ま、ひとつの設定プレイってことか。「マッサージ中に興奮を抑えきれなくなった」みたいな雰囲気を楽しむヘルスなんだろうな。

女の子のマッサージ技術もたぶん素人並みの”なんちゃって”だろうし、どこも悪くないオレがマッサージを受けてもお互い様。女の子もオレもウソの設定で演技すればいい。

前回の”拘束された嫌がる女の子を無理やり電マ責め”と同じく、こういう妄想を楽しむところがヘルスの醍醐味なのかもしれない。

■絶妙な”マッサージ”とかいう言葉

それにしても”マッサージ”という言葉のグレーゾーン感。

「マッサージがヤラシイ響きに聞こえるなら、それはあなたがヤラシイからです」

と言われたら何も反論できない。
健全なマッサージ師のみなさまに申し訳ない。

“穴”や”棒”という言葉をそのまま受け取る人もいれば、隠語として捉える人もいる。
“マッサージ”も同じくらい微妙なニュアンスを含んだ言葉。捉え方に人格が現れる気がする。

“てもみん”みたいな街なかにある格安マッサージ店でさえ、実はヤラシイ店なんじゃないかと疑っている心の濁った自分は、家電量販店の電動マッサージ器の特売を”こんなのチラシに載せて大丈夫?”と思ってしまうし、”マッサージによく行く”という女の子は女性用の風俗に通ってるんじゃないかとニラんでいる。

一方で”マッサージ”という単語には、世間体を気にするオレみたいな客に”エッチなサービスじゃなくて体のケアが目的だよ”という、言い訳の余地を残してくれる優しさもある。

「あっ、うん、ちょっとマッサージ行ってきた」

受け取り方は相手の心次第。オレなら100パーセント疑うけど。