【ありさ編vol.7】ミッションコンプリート?

■そして退店

プレイが終わるとまた体を流し、後片付け。
時間は10分くらい残っていて、ギリギリまで世間話をして過ごす。店に来た時には震えて飲めなかったお茶を飲めるほど緊張が解きほぐれていた。フロントからのコールがきて、一緒に部屋を出る。1階に着き、エレベーターの扉が開くと店員が立っているのが視界に入った。

「ありがとうね!」

とありさちゃんに笑顔で軽く手を振る。エレベーターの中でありさちゃんが笑顔でお見送りをしてくれた。このニヤついた顔をそのまま店員に見せるのは恥ずかしかったので、顔の筋肉を総動員して真顔に戻し、平静を装う。
店員に出口まで誘導される途中、不安が頭をよぎった。最後のトラップ。

【ちょっとお客さん、オプション代金と××費用込みで、残りのお会計○○万円ですよ】

こう言われても動揺しないよう心の準備をし、ドキドキしながらフロント横のドアへ向かう。
すると店員が一言。

「あぃがとぅーございぁしたぁぁー!」

え・・?

本当に明瞭会計だったんだ、、
コレが普通なの?この店がたまたま?よくわからない。
ドアをくぐり店を後にしても、たった23000円で若くてかわいい女の子とあんなに気持ちいいセックスができた事がまだ信じられない。全身が生き返ったように、気持ちよさの余韻が一日中続く。

“死ぬまでに一回”のはずが、”死ぬまでずっと”になりそうな予感がした。