【りりか編vol.1】指名したのに地獄からの、フリーなのに天国

■10代細身巨乳への怒り

18歳細身巨乳のあすなちゃんに対する怒りがおさまらない。時間15分も前に怒って店を出た事は初めて。

ビジュアルもスタイルもスペック的には過去最高レベルなのに、乳首が痛い、アソコも痛い、口内発射は無理と、プレイを何もかも避けてひたすら時間を引き延ばそうとしてくる。

そんな状況なら仕事休めや、、(激怒

「じゃあ何ができんの?」と聞けば「手コキなら」だって?

はあぁぁぁぁ?(激怒×2

手コキでいいならソープじゃなくてオナクラ行くわ。ふざけんなボケ!

そりゃ人気嬢で毎日満員御礼だからカラダがキツイのはわかるけど、それにしたって接客がひどすぎる。

「アタシみたいな若くてスタイルのいい美人に手コキしてもらえるだけで幸せでしょ?」という思いあがりをヒシヒシと感じて怒りが倍増してしまった。

そりゃ確かにフツーに生活してりゃ18歳の細身巨乳に手コキしてもらうシチュエーションなんてあるはずもないし、わずかな小銭でそんな経験できるだけでも充分ありがたいけど、何か違う。それは違う。

客だからと偉そうにするつもりはないけど、偉そうにされる理由もない。

まあ、客を適当にあしらったところで”10代細身巨乳”の広告に釣られたオレみたいなオッサンがゴキブリホイホイのように次から次へと引っかかるだろうし、リピーターなんかいなくても構わないと思ってるんだろうな。

常連なんか必要としない一夜限りのお祭りの屋台みたいに、匂いに釣られてやってくる客から金を巻き上げる簡単な仕事くらいの感覚なのかもしれない。

確かにあの若さであのビジュアルであのスタイルなら、あすなちゃんはたぶんあと数年は人生無双状態のはず。フーゾクの仕事を続けるかどうかに関係なく、生きてるだけで丸儲け。壊れたジャックポット状態。

どれだけぞんざいに扱おうが、いくらでもオトコが寄ってくるに違いないし、バブル時代の不労所得を謳歌できるに違いない。それほど10代細身巨乳のブランドは強い。

でも、時間は残酷。

自分の人気は全て才能だと勘違いしたアイドルが、グループを脱退したあとフェードアウトしていくように、いつかこの子も冷酷な現実に気づくのだろうか。

(チヤホヤされるの、今だけだぜ、、)

心の中でそんな捨てゼリフを吐きながら、眠りに就いた。

■どうにでもなれ!の精神でフリーで格安ソープへ

(酷い客に当たっちまえばいいのに・・!)

あすなちゃんに対する怒りは数日持続した。ま、ホントに酷い客に当たったところで俺に何かいい事があるわけでもない。

(誰でもいいや、アイツより最悪って事はないだろ、、)

そんな自暴自棄からフリー12000円の格安ソープへ行くことに。フーゾク史上、最悪の経験をしたせいか、なぜかミョーに落ち着いている。大凶を引いた後の2度目のおみくじならマシな結果になるに決まってる(ハズ

店「いらっしゃいませ、ご予約は?」
俺「あ、フリーで40分お願いします」

店「今ですと60分17000円でご案内できますけど、いかがですか?」
俺「あ、大丈夫です」

店「フリーですとお待ちいただく事になりますがよろしいですか?」
俺「あ、大丈夫です」

大学生のアルバイトっぽい店員は、マニュアルどおりに高単価を勧めてくる。仕事としては当然のルーティン。客寄せにすぎない格安イベントばかり利用されては店側としてはたまらないだろうし。

しかし心に余裕のない俺は、店員の勧めをぺペッと軽く払いのける。感じの悪い客だろうな、と自分でも思う。

(とにかく12000円40分でセックスする!)

どうやら前回のあすなちゃんを上回るお得さで、なんとか帳尻を合わせる気らしい。実にセコい、、
学生っぽいマジメな店員はきっと、俺みたいなフーゾク乞食を相手にしながら、こういう大人にはなりたくないと思っているだろうな。ちゃんと勉強してまともな大人になれよ(ハア?

将来が末広がりな青年と、将来が尻すぼみな中年のみっともないやり取りを経て、待合室へ。

(さ、どんなバケモノが出てくるかな、、)

お得に元を取りたいという思いがある一方で、もうどうでもいいやという思いもある。もしかするとそれは2回続けて大凶を引いた場合の予防線を張っているだけかもしれない。そして、、

■りりかちゃん登場!!

(はぁぁぁぁ!?!?!?)

全く意味がわからない。精緻に書きこまれた少女マンガのように、うるうるキラキラの大きな目。ポニーテールにまとめたツヤツヤの髪はエンジェルリングを戴冠していて、小顔で小鼻でピンクの唇。そしてほんのり赤みを帯びた白い肌に明るい笑顔。完璧すぎる。こんな子がフリーで出てくるなんて、、

芸能事務所のスカウトの方々、なにしてんすか。フーゾクのスカウトの方が優秀でしょ。そういえば大谷を高校生レベルと酷評したメジャーリーグのスカウトがいたらしいけど、そういう事?

俺「え、カワイすぎてびっくりした!」
嬢「ヘヘッ・・ありがと!」

りりかちゃんはどうやら引越し資金を溜めるために自らこの業界に飛び込んだしたらしい。
え?自ら応募?もっと意味がわからない。まるで鳥山明が名もない漫画コンテストに応募したみたいな感じ。

とはいえ自分のカワイさを認識していないはずが無い。特注でしか手に入らないような派手なドレスを身にまとっているのに、りりかちゃん自身の華やかな雰囲気がそれに負けていない。こんなドレス、着るヤツが着ればダダすべり確定。

あの店員は悔しい思いをしながら仕方なくフリーの格安イベントの俺にりりかちゃんを当てたのだろうか?それとも憐みの心で大盤振る舞いをしてくれたのだろうか?

ま、おそらくそのどちらでもなく、ただ業務として無感情に淡々と割り当てただけなのだろうけど。とにかく、

(あざまあああすっ!!!)