【ありさ編vol.2】この金額でエッチ?騙されてるよね?

■ソープ?ヘルス?店を選ぶ

ソープに行くとまでは決めたものの、それでも選択肢が多い。店によって料金も女の子の在籍数もマチマチ。こういう状況になると、必ず”真ん中”あたりを選んでしまうのがコミュ障&ビビりのサガ。高級店と格安店は避けてしまう。ただ、女の子とエッチな事をするなら最低でも5万円はするだろうと漠然と思っていたので、ホームページの料金表に書いてある金額がいまいち信じられない。

もちろん高級店だったり長時間利用すれば10万円超える場合もある。そういう意味では5万円は必要という想像はあながち間違いではないが、60分で2万円台の店が割と多い。
ホントに?騙されてない?さっきの入浴料みたいな感じで。”総額”とは書いてあるけど、結局いろいろ加算されて倍以上の金額になるんだろうな。

だって、性的対象としてOKなオニイサンならともかく、キモいオッサン相手に2万円でエッチできる?

店の取り分を除いたら女の子の懐に入るのはせいぜい1万数千円。そんな金額であんなコトやこんなコトしてくれる?そんなわけないよね?逆の立場で考えてみる。もし自分が若くてイケメンだったら、性的対象にならないオバサンとエッチするなら10万円は貰わないと割が合わない。さすがにこれはアヤシイ、、そんなにうまい話あるわけがない。

だいたい、もし自分にナンパのスキルがあったとしても、メシ食って酒呑んでカラオケいって口説いてホテルへいったら2万円以上は必要でしょ。しかも成功(性交?)するとは限らないし。なのにたった2万円程度で女の子と確実にエッチできるなんて、これは騙されてる。きっと帰り際にコワいお兄さんが出てきて「おきゃくさ~ん、お金足りないよ」となるに違いない。もしくは性別が女なだけで、プロフィールとはかけ離れたバケモノが出てくるのかもしれない。

まあいい、無難な価格帯でホームページの造りが丁寧な店にしよう。他に決め手がない。

 

■風俗嬢を選ぶ

年齢は下過ぎず上過ぎず、真ん中くらいがいいな。23~25歳くらいか。

プロフィールにスリーサイズが書いてあるけど、どんなスタイルなのか想像もつかない。唯一持ち合わせている知識は、Aカップは胸が小さいという事くらい。何カップが普通なんだろう?細身の子が好きなんだけど、ウエスト59cmって細いの?太いの?結局、何もわからないので写真の印象で決める事にした。

よし、このありさちゃんにしよう。

ところで、時間はどのくらいが妥当なんだろう。なにしろ初めてで要領がわからないから、あまりに短いとせっかく行ったのに時間が足りないなんて事もあるかもしれない。けど、極度にコミュ障の自分が初対面の女の子と二人っきりで長い時間会話が持つ自信もない。90分、120分はキツい、、

うーん、、70分23000円。時間的にも予算的にも妥当か?

時間選択にも”松竹梅”があれば真ん中の”竹”を選んでしまうビビり特有の性格が出てしまう。ともあれ、店と女の子と時間が決まったところで、予約の電話をする。ドキドキ。番号を入力した後、最後の通話ボタンを押すのを何度もためらった。初めての予約。何を伝えればいいのか、何を聞けばいいのかよくわからないし、相手に電話番号は伝わってしまう。風俗店利用者ということをネタに恐喝されたりしないよね?大丈夫かな?会社にはバレたくない、、

俺「あっ、もしもし、、明日、予約したいんですけど、、」
店「ハイハイ、明日ね、、、ちょっと待って」
店「ご指名は?」
俺「ありさちゃんで、、」
店「ありささんね。何時から?」
俺「10時から空いてます?」
店「空いてますよ。何分コースで?」
俺「70分でお願いします」
店「はい、70分ね。お名前は?」
俺「あっ、、○○です。」
店「はい、○○さんね。じゃあ明日1時間前に確認のお電話をお願いします。」
俺「わかりました。あ、それから、いくらですか?」(念のため確認)
店「23000円になります。」
俺「あっ、はい。わかりました。失礼します。」

こんなにスムーズに予約できるんだな。サラッとしすぎてて拍子抜けした。とはいえついに人生で初めてソープを予約してしまって、むしろ電話前より落ち着かない。まあとにかく、何があるか分からない。最初で最後!そう心に決めて、これだけあればさすがに足りるだろと、財布に10万円入れて寝る事にした。

が、・・寝れない!
寝れるわけがない!

明日の朝10時になれば、俺は23歳のありさちゃんとエッチする事になる。・・はず。顔さえ見た事の無いおっさんとエッチする事がありさちゃんの明日の予定に組み込まれてしまった。ありさちゃんは、一体今どういう気持ちなんだろう?なんか不思議だ。そんな事ホントにあるの?何をしゃべればいい?どうふるまえばいい?なーんにもわからない。興奮と不思議な気持ちで結局一睡もできなかった。